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株式会社レゾナック

更新日:2026.10.09

プラスチック ケミカル リサイクル

株式会社レゾナック

株式会社レゾナックの川崎事業所では、使用済みプラスチックを化学的に分解して水素・アンモニア・炭酸ガスなどの基礎化学品へ再生する「ガス化ケミカルリサイクル」を行っています。20年以上にわたる長期商業運転は世界で唯一とのことです。

技術や施設の特徴として、容器包装プラスチックをはじめ、①様々な種類のプラスチックを受け入れられる「雑食性」と、②得られたガスや副生成物をほぼ余すことなく製品や資材として活用する「ゼロエミッション性」が挙げられます。

プラスチックが持つエネルギーを活用して運転するため、化石資源への依存低減にも貢献しています。このような製造施設で得られたアンモニアは火力発電所やごみ焼却施設で排ガス中の有害物質(NOx)を無害化する薬剤として使用されるほか、肥料、虫さされ薬「キンカン」などの原料にも使われます。

アンモニアから作られるアクリロニトリルは、アクリル繊維やABS樹脂などの原料に使われます。また、炭酸ガスからはドライアイスや液化炭酸ガスなど、日常生活や産業を支える製品が生み出されます。レゾナックは「使用済みプラスチックを化学品へ変える」ことで、資源循環型社会の実現に取り組んでいます。

株式会社レゾナック

川崎事業所は1931年、水力発電を利用して得られる水電解水素を用い、国産技術初のアンモニアの工業生産を成功し、当時の国家の最大の課題であった食糧確保に貢献する硫安肥料を市場に送り出しました。

その後、国からのアンモニア増産要請及び電力需要増加により原料を石炭系の固形原料の利用、その後、ナフサ等の組成石油系由来の原料を用いてその時代に合った原料を調達し、基礎化学品であるアンモニアを製造してきました。

1990年頃から、時代に合った原料を模索する中、将来は使用済みプラスチックからアンモニアを製造することが事業所の目標となり、その想いを叶える技術が世に現れたことをきっかけにプラスチック・ケミカル・リサイクル事業を開始しました。

プラスチック・ケミカル・リサイクル事業を開始した時には、プラスチックスを減容化する破砕プラントでは、火災が頻発し、成型機能力の未達が長年の課題でした。また、低温・高温ガス化プラントでは、様々な原料を利用することから、詰まり、腐食、回転機械の故障が発生し同様に毎年、稼働率、製品収率が未達の状態でした。

その苦難を乗り越え、現在、従来の目標以上の稼働計画を提案できることになり、低炭素な水素を利用したアンモニア製造が認められ、2030年にはアンモニア原料を100%することになりました。担当者は『ナフサ供給不安を背景に資源循環への関心が高まる中、レゾナックの資源循環プラントの価値を発信できる状況になったことは喜ばしい限りです。』と話します。

株式会社レゾナック

担当者はさらに、『当社は現在、使用済みプラスチック由来原料の利用拡大を進めております。2030年には、アンモニア製造に使用する水素原料として使用済みプラスチックを、現在の約50%から100%へと転換することを目指しています。』
プラスチックのケミカルリサイクルによる低炭素アンモニア事業拡大を決定

『また、これまでのプラスチック循環に加え、使済み繊維の資源循環にも取り組んでいます。使用済み衣類や繊維製品から化学品を製造し、再び繊維や樹脂原料へ戻していく循環型事業モデル「CirculaC(サーキュラック)」を推進しています。』
使用済みプラスチックや繊維の循環型事業モデル「CirculaC」を立ち上げ

担当者は最後に、『さらに、自治体や企業との連携を広げながら、アンモニア、ドライアイスへのケミカルリサイクルだけでなく炭素(カーボン)のケミカル資源循環事業を模索し、より大きな循環の輪を社会に実装していきたいと考えています。』と締めくくりました。

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